タバコをやめて17年になる。
禁煙を開始してからタバコを喫いたいと思う事もなく現在に至っている。
たまに夢の中でタバコを喫って楽しんでいる事もあったが(2~3ヶ月に1回位)、
それも5年ほど経って夢にも出てこなくなった。
タバコをやめるのにあたって、まったく苦労することがなく無事やめることができた。
禁断症状も現れる事もなくそのまま続けている。
むしろ今は喫いたいと思うこともない。
タバコの煙を嗅ぐとちょっと不快に感じるくらいだ。
なぜ苦労せずにすんなりやめる事ができたのか。
その経緯を載せていく事にした。
タバコをやめたいと思ったきっかけ
タバコをやめたいと思ったきっかけは、年々とタバコの価格が上がってきた事。
当時、マイルドセブン(現:メビウス)の1mgを1日当たり2箱分(40本)喫っていた。
当時の価格は270円/箱で、価格が300円/箱に値上げになった事(2018年10月時点で480円/箱)。
30円の値上げ×2箱×365日=21900円(1年間の値上げ分のみで)。
※ちなみに年間のタバコ代は、270円×2箱×365日=197100円。
それと、段々と咳き込む事が多くなり、体力面での衰えを感じた事。
一番のきっかけは結婚を機にやめたいと思った事が大きかった。
家族がタバコの煙が生理的に無理みたいで、この頃は 副流煙が問題になり始めた時期だったので
相手の事を思ってそろそろやめようかと考え始めていた。
その時、家族から確実に禁煙できるらしい?方法の情報をもらった。
実践したら完全にやめる事ができた。
本当に簡単にやめる事ができた。
とても有効な方法なので、自分でも驚いている。
現在もまったく喫っていないし、喫いたいとも思わない。
この禁煙方法が非常に有効な事を実感している。
なぜタバコを吸っていたか
最初は会社の休憩時間などに、先輩からタバコをもらって、試しに喫ってみていた。
最初は当然むせてなかなか喫えなかったが、段々と慣れてきて嗜むようになった。
それから喫いはじめて、約13年ほど喫煙することになる。
その間禁煙はしたことがなく、する気もなかった。
会社で定期的に行われる健康診断の問診で、
医者から頭ごなしに喫煙をやめなさいと言われたことに対し、
反論し、拒否していた位やめる気がなかった。
タバコを愛していたと思う。
喫う事を楽しんでいた。食事の後の一服はうまかった。
タバコのメリット・デメリット
自分の主観が入っているが、タバコのメリット・デメリットを以下に載せてみた。
- メリット
- ストレスが軽減されてリラックスできる。
- 疲れていた頭がリフレッシュされる。
- 食事の後のタバコはうまく感じる。
- これは非喫煙者にはわからないが、喫煙所での喫煙者同士の会話がリラックスできる(相手・自分の立場など無関係で会話が弾む事が多い)。
- デメリット
- 肺に負担を掛け、呼吸器系に徐々に負担をかける。
- 肺ガンのリスクが高まる。
次に、タバコの本当のメリット・デメリットを載せたいと思う。
- メリット
- これは非喫煙者にはわからないが、喫煙所での喫煙者同士の会話がリラックスできる(相手・自分の立場など無関係で会話が弾む事が多い)。
- デメリット
- 肺に負担を掛け、呼吸器系に徐々に負担をかける。
- 肺ガンのリスクが高まる。
- ストレスが軽減されてリラックスできるのはまやかしで、実はリラックス効果はない。
- 疲れていた頭がリフレッシュされるのはまやかしで、実はリフレッシュ効果はない。
なぜ、ストレスが軽減されてリラックスできるのはまやかしなのか?
なぜ、疲れていた頭がリフレッシュされるのはまやかしなのか?
じゃあ、タバコを喫っている時に実感しているリラックス感はなんなの?
実際、感じているじゃないか。
タバコの仕組み
タバコを一本喫い終わると体内のニコチンはすばやく減少し、禁断症状(離脱症状)が起きる。
禁断症状といっても麻薬を摂取した時のような肉体的苦痛を感じる強いものではなく、精神的なもの。
ごくわずかな感覚で、ただ何かを失ったような落ち着かない感覚があるだけだ。
精神面での禁断症状を長時間味わうと喫煙者は緊張し、不安に駆りたてられ、自信がなくなり、イライラする。
飢えの状態と同じ現象だが、食べ物に飢えるのではなく、ニコチンに飢える。
そこでタバコを喫うと、7秒後にはニコチンが体内に供給され、飢餓感は安堵と自信に変化する。
喫煙によって得られる平穏が、ささやかな喜びを得られると期待してタバコを喫うのだが、
考えてみれば、そのような平穏や自信は、タバコを喫うようになる前から誰でも持っているものだ。
例えば、近所で警報器が鳴りっぱなしになるなど何か気に障るようなものが急に止んだ時、
平穏と安らぎの気持ちが一杯になる感覚。
しかしこれは本当は安らぎなどではなく、ただ悪化していたものが止まっただけのこと。
正常な状態にニコチンを注ぎ、そのニコチンがなくなる頃に禁断症状が現れる(肉体的にではなく精神的に)。
これは気が付かないほど弱く、体内に水滴がぽたぽた垂れている程度のもの。
タバコが喫いたくなる、火をつける、しばし渇望感が薄れ自信が蘇ってくる(タバコ依存になる前にはいつも持ち合わせていた自信が)。
しかしタバコが与えてくれる満足感は一時的なもので、渇望感を癒すためには体内にもっともっとニコチンを送り込まなければならない。
一本消す度に渇望感が頭をもたげ、この悪循環は続いていく。
この悪循環に気が付かないのは理由がある。
- 肉体的苦痛を感じないから
- タバコは効果が逆方向に現れるから
肉体的苦痛を感じる禁断症状の場合、例え睡眠時でも、目が覚めて欲する事になるが、タバコの場合そんなことにはならない。
喫わないと苦しくなる→タバコのせいだと気が付かない→火をつけるとホッとする
タバコが喜びや心の支えだと誤解する。
タバコは「習慣」ではなく「中毒」。
タバコは定期的に買うのではなく、買わなくてはいけなくなっている。
買わなくてはパニックに陥るし、年数を経るにしたがって、買う量も増えていく。
体内にニコチンに対する免疫ができ、体が吸収できる量が増えていくから。
禁断症状はタバコに火をつける度にリラックスできるようタバコ自身が作り出したもの。
ところが少し慣れてくるとタバコはこの離脱症状を完全に癒すことができなくなる。
禁煙を始めるにあたっての注意点
自分の主観が入っているが、以下禁煙を始めるにあたっての注意点。
代用品を利用しても効果はない。むしろ喫いたい衝動が長引き、禁煙しにくくなる。
そして減煙(タバコの本数を徐々に減らす)は、禁煙するよりやめにくくなる。
医者からの禁煙のアドバイスとして減煙を勧められる事が多い。だが、
禁煙の足掛かりとしての減煙は、禁煙することを難しくする。
タバコを喫いたいだけ喫っていた時はおいしいと思わなかっただけでなく、喫っている事さえ気に留めていなかった。
しかし減煙を始めた今、一本喫うのに前より長い時間待たなければならないので、一本一本がおいしく感じる。
長く待てば待つほど、次の一本が貴重なものになる。
喫煙の「楽しみ」がタバコそのものにあるのではなく、渇望感からくる不安を消すことにある。
なので「苦しみ」が大きいほど「楽しみ」が増してしまう。
次に禁煙の始め方について述べるが、本当にやめたいと思って実行するのなら効果を発揮するが、そうでなければ読んでもあまり意味がない。
禁煙を始める
実は禁断症状など存在しない。
猜疑心や不安感があるから喫いたくなる。
体がニコチンに依存しているはずなのに、何かに長時間集中している場合、すっかり喫いたい気持ちを忘れている。
苦しいのは、一本喫いたいのに喫えない状況の時だけ。
禁煙は、実は簡単にできること。
喫いたいのにガマンに耐えて禁煙を行えば、禁煙はかならず失敗に終わってしまう。
禁煙することは、本当は楽しい事、喜ぶべき事。
悪夢の喫煙の習慣から解放されるという事。
これで最後だと確信し、「やめる」事を決心する。
やめることを「望む」のではなく、やめることを「認識」する事。
禁煙のポイント
- 「自分にもできる」という事を認識する。
- 「禁煙で失うものはない」という事を認識する。
- 「ちょっと一本だけ」という喫い方はないという事を認識する。
喫うも喫わないも自分自身が選択できる事だと認識する。
禁煙をすると無駄なお金が必要なくなり健康的になる。
さらに利点として、楽しい時はもっと楽しく感じ、辛い時は辛さがちょっとだけ軽く感じられる。
ちょっと一本だけが、以前のニコチン中毒状態にあっという間に戻ってしまう。
タバコの禁断症状は肉体的苦痛を感じるものは一切ない。
精神的なもので、ほんのちょっとした空虚感。
空腹感に似た空虚感、不安感。
しかも、何か他の事に集中している場合まったく気が付かない僅かな感覚。
もうひとつの禁断症状の側面は、心理的な引きガネで起動する事。
ある状況下で、自動的に禁断症状をやわらげようと行動してしまう事。
朝起きて、目覚めの一服をすると気分が落ち着くとか、お酒の席でお酒を飲んだ時に一服すると、お酒がうまくなるので、自然とタバコに手が伸びる。
タバコの禁断症状は肉体的苦痛を感じる事はないが、ほんのちょっとした空腹感がある。
例えば、一日何も食べないでいると、おなかはグーグーとなるが実際の痛みは伴わない。
だが空腹感が続くとイライラし始める。
タバコの禁断症状もこれに似ている。
ただ大きく違うのが、食べ物は必要なものだが、タバコのニコチンは毒物で必要ではないという点。
禁煙すると3週間はニコチンの禁断症状を感じる。
だが、その3週間後から その後一生、この悲惨な病気を克服する事ができるのだ。
こんな大きなチャンスはない。そう思えば禁断症状も一種の病気を克服するためのゲームだと感じる事ができる。
禁煙は、大きな喜びに変える事ができる。
実は自分の場合、禁断症状はほぼ全く感じる事がなかった。
禁煙して1ヵ月後位に一回ほど、ちょっと喫いたいかもと思った程度で、その後全く感じる事なく今に至る。
だって、実際禁煙できて本当に良かったと感じていたからだ。
禁煙してわかった事。
タバコは人生でまったく必要なかった。本当に必要なかった。
タバコは何の利益も、もたらすことはない。
タバコは自ら症状をつくりだし、また自ら症状を緩和する。
そしてやがてその症状も完全に癒すことができなくなる。
禁煙は、そんなタバコの呪縛から解放し、本来の人生を取り戻す事ができる。
ぜひとも、この素晴らしい体験を共有してもらえたらと思う。
最後に
もし、本気で禁煙をしたいと思っているのならば、この文章を参考にして実践していただければ大丈夫だと思っている。
でもこの内容だけでは禁煙が難しいなと感じている方がいれば、以下の内容が参考になる。
本当に簡単にやめる事できた禁煙方法は以下の情報を元に実践した。
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